和菓子党 2022.11.01
黒で統一されたモダンな外観にパッと赤の差し色が目を引く「新月軒」
岐阜市に2店舗構えるそのお店は1909年の創業から100年以上も続く老舗の和菓子屋さんです。
今回は東島3丁目に位置する「新月軒本舗 島店」さんへ、ライカラ編集部が取材に行っていきました。今もなお地元の方に愛され続ける商品や、和菓子に対する想いについて探っていきます。
「和菓子は洋菓子ほど流行りがないけれど、今のままではダメだと思っています。時代に合わせてどんどん変化させていきたい。」
そう語るのは4代目となる棚瀬さん。
和菓子を知ってもらえるきっかけになるのなら…!と慣れ親しんでもらうための工夫を続けています。
和菓子を身近に感じてもらいたいという想いは商品名にも。
店内を見渡すと「もも・なんです」「やっぱり栗でしょう」そして後ほど紹介する「みかん・です」などキャッチーな名前のお菓子ばかり。
「重いイメージをちょっとでも軽くできるように」と遊びゴコロ満載の店主さんです。
しかし、変化しすぎて和菓子らしさがなくなってしまったら意味がないとのこと。
キャッチーにしつつも、昔からの常連さんにも受け入れてもらえるようなお菓子作りをしています。
入口からまず目に入るのはワクワクするようなショーケース。
見て楽しんでもらえるように配置を工夫したり、毎年飾り付けを変えたりしています。
さらに島店にはカフェスペースも併設。
和菓子屋にカフェって珍しいと思いませんでしたか?
ちょっとお茶したい時に和菓子が食べられたら嬉しいというお客さんの声を形にしたのだそう。
その場ですぐに食べられるなんて嬉しいですよね。
お店のイチオシ商品をお聞きしたところ、迷わず答えてもらったのがこちら。
愛らしい見た目の大福。こちらが、「みかん・です」
なんと餅ではなく“米粉”を使ったモッチモチの餅生地で包まれているんです!
「ほんとうに美味しい紀州のみかん」を粗挽き米粉の餅生地でまるごと一個贅沢に包んだみかん大福。
餅生地は粒が大きすぎてもダメ、中途半端に細かくても口溶けが悪くなるのでダメ…と改良に改良を重ね、食べやすいちょうどいい硬さ・柔らかさにしているのだとか。
店主さんによると、凍らせてから半解凍させて食べると食感も変わり、また違った美味しさが楽しめるそうです!
冷凍発送も受け付けているので何個も買っていろいろな食べ方をお試しください。
(冷凍発送はTEL、店頭、SNSのDMなどどれでも受け付けています。)
6個入りや10個入りがあるのでギフトにもぴったりですよ〜!
生麩を使った生地で小豆餡を包み蒸し上げた、新月軒さん自慢の麩すけまんじゅう。
塩づけしたサンキラの葉で巻いてあります。
素朴であっさりした味に虜になる方が多いそう…!
生地は歯や手にくっつかないくらいのもちもちさで、弾力があります。
気づいたら2個目に手を伸ばそうとしてしまうほどの美味しさ!
和菓子では有名な麩まんじゅうですが、和菓子屋さんの中でも年中あるのは珍しいそうです。
あっさりとした口当たりが好みの方は冷やしてから食べるのもオススメですよ♪
名前の通り、大きな満月形のどら焼きです。
どら焼きを食べ進めると、うすく塗ったマーガリンが顔を出します。
ふわふわの生地にしょっぱさが効いたバター、そしてたっぷり入った自慢の粒あんのマリアージュをぜひその舌でご堪能ください。
また、どら焼きに使われている粒あんですが、
なんと
瓶詰めで発売されています!!
和菓子屋さんの本格あんこがいつでも食べられるなんてあんこ好きにはたまりませんね。
あんこのアレンジを新月軒の常連さんにお聞ききしたところ、定番の小倉トーストから夏はアイスクリームにつけて、冬はぜんざいとして食べるのがおすすめだそうです。
自分の好きな食べ方を探すのもきっと楽しいと思います。
おすすめの組み合わせがあったらぜひ教えてくださいね♪
ちなみにここだけの話なのですが…。
ぜんざいはあんこをお湯で溶かし、その中に隠し味として日本酒をちょっぴり入れるとコクが出て旨味が増すのだとか…!
ぜひお試しください!
ーさいごにー
変化を続けてきた新月軒ですが、それも100年以上もの間、和菓子という軸をブレずに続けてきたからこそできる遊びゴコロ。
和菓子への"愛"と"自信"があるからこそ、形を変えても変わらない「新月軒の味」を提供できるのだと思います。
常に高みを目指す『新月軒』にぜひ足を運んでみてください。
店名 | 新月軒本舗 島店 |
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電話番号 | 058-294-2309 |
住所 | 〒502-0913 岐阜県岐阜市東島3丁目8−23 |
営業時間 | AM9:00〜PM19:00 |
定休日 | 毎週水曜日 |
駐車場 | 5台 |
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